2019年、ハーゲンダッツ値上げ見る最低賃金との関係性

ハーゲンダッツジャパンは同社が販売するハーゲンダッツ商品を6月1日出荷分から23~85円値上げすることを発表。

値上する商品の内容はミニカップ、クリスピーサンド、バーなどの3品目が272円から295円に値上げ、大容量のカップ入りパテントが765円→850円に。カップが6個入った箱入り商品だけは今のところ料金据え置きの880円。

※商品価格は全て税別

ハーゲンダッツ商品の値上げは2015年3月以来 約4年ぶり

ちなみにハーゲンダッツが値上げするの2015年以来、4年ぶりだそうですが、小売希望価格295円(税別)なので全ての種類で定価が300円超え。

日本では高級アイスクリーム路線でブランドを確立しているハーゲンダッツですが、本家のアメリカでは500mlサイズがウォルマートで3.98ドル(437円)、容量が100mlのミニカップタイプでも1.25ドル(137円)で買えるらしい。

※2019年1月時点でのドル円レートは109.87 円/1ドル

今年の10月には消費税が10%に増税される予定なので実売価格は更に高くなりそうです

【補足】ただし日本とアメリカで販売されているハーゲンダッツは品質が違うので、単純に価格だけで比較することはできない。

ハーゲンダッツジャパンはサントリーの子会社で、日本で流通するハーゲンダッツは全て日本で製造してる。

基本的には、同社に出資してるタカナシの工場で日本人向けの調味で作られている。だから、アメリカの品物とは別物。

日本でこれだけビジネスが大きくなっているので、ジャパン社もといサントリーの力が強く、本国とのパワーバランスも崩れているのだろう。本国には無いバリエーションや期間限定商品があれだけ展開できるのは、恐らく本国承認が不要か、あってもガバガバなのだろう。

サントリーがアメリカからライセンスを買うときに、子供の食うものだったアイスを大人に売るべくブランディングしたところから、高級路線を貫いている。

またハーゲンダッツの輸送品質は非常に厳しい。冷凍業界でも一番厳しい品質を要望される、その品質を維持すためには運送会社も運賃を値上げしたのだろう。冷凍車は燃費も良くない、大型車両の運転手を維持するのもコストもかかる。今後、更に値上げは予想される。

→https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20190125-00000059-zdn_mkt-bus_all

「ハーゲンダッツ」の値上げ推移(2014年~2019年)

■ミニカップ 263円(2014年)→272円(2015年)→295円(2019年)
■クリスピーサンド 263円(2014年)→272円(2015年)→295円(2019年)
■クランチークランチ(バー) 263円(2014年)→272円(2015年)→295円(2019年)
■パイント 740円(2014年)→765円(2015年)→850円(2019年)

最低賃金上昇で比較する「ハーゲンダッツ指数」

画像引用元 URL→https://www.saitei-chingin.com/pref/tokyo/(東京都の最低賃金)

2014年からの5年でハーゲンダッツは約12%の値上げ。

東京都の最低賃金はこの5年で888円(2014年)→985円(2018年)と97円(約11%)の上昇。年平均の増加率は約2.47%

ハーゲンダッツ社では今回の値上げは原材料のコスト増加と人件費の上昇が原因だと言っているが、価格の決定要因は賃金の上昇率とやはり比例するのか?

時給の上がり具合だけで単純に比較はできないが、東京では1時間コンビニでバイトするだけで、ハーゲンダッツの値上分は一応稼げる模様。

時給の全国平均は874円(2018年10月時点)なので、最低時給が100円以上高い東京のアルバイトがうらやましいな~。

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