ポケモンGOと任天堂株の値動き まとめ
2016年7月7日、米国で正式公開された「ポケモンGO」
ポケモンGOは任天堂と「INGRESS」のNiantic社が開発するスマートフォン用の位置情報ゲームです。
※『Ingress』は、Googleの社内スタートアップであり、2015年8月に独立を発表した「ナイアンティックラボ」が開発・運営する、スマートフォン向けの拡張現実技術を利用したオンラインゲーム・位置情報ゲーム。
iPhoneやAndroid端末の位置情報機能を使うことで、現実世界でもポケモンを捕まえたりバトルすることができるそうです。
ポケットモンスター誕生20周年
2016年は世界中で大人気のゲームソフト「ポケットモンスター」が誕生してちょうど20周年になります。
日本時間の6日夜にアメリカのiOS及びAndroid OS向けアプリストアで公開されたポケモンGOは、わずか5時間でチャートの1位に浮上。これは今年最大のヒットとされるモバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」の3分の1以下の時間です。
既にアメリカ国内の全Android端末の5.6%にポケモンGOがインストールされており、7月10日時点でポケモンGOのデイリーアクティブユーザー数はTwitterに匹敵する状態となっている人気ぶり。
任天堂の時価総額が6,000億円増↑、株価も20,000円台回復!
このポケモンGOの盛況ぶりを受けてか週末明けの2016年7月11日(月曜日)の任天堂の株価は、2015年11月13日以来、約8カ月ぶりに20,000円台を回復。
一時ストップ高の前日比+4,000円(+25%)の時価総額6,000億円増と、2兆7,000億円の大型株でありながら信じられない株価の上昇比率である。
※2016年7月11日(月)の任天堂株価の終値は前日比+3,990円(+24.52%)の20,260円。時価総額は2兆8,700億円。
GREE(グリー)の時価総額の約4倍
時価総額6,000億円増と言うのは、あの任天堂の倒し方を知っているGREE(グリー)の約4倍であり、Wii Uの爆死やスマートフォン向けゲーム市場への出遅れなどで業績が低迷していた任天堂ですが
1996年の『ポケットモンスター』の誕生、2005年の『ニンテンドーDS』の大ヒット!そして今回2016年の『ポケモンGO』と、窮地に陥るたびに起死回生のタイトルを出す任天堂の凄さを、あらためて実感します。
追記 任天堂の時価総額3兆円超えへ
翌日2016年7月12日(火)も任天堂の株価は上がり続け終値は前日比+2,600円(+12.83%)の株価は22,860円
時価総額3兆2,400億円と日本株の時価総額ランキング23位にまで返り咲きました。(※2016年7月12日時点でのランキング)
2016年7月15日 (金)任天堂の時価総額4兆円に迫る
アメリカでポケモンGOが配信された翌週の1週間(5営業日)で任天堂の株価は約12,000円近く上昇。7月11日(月)~7月15日(金)まで、ほぼ右肩上がりで上げ続け
2016年7月15日(金)の任天堂株価の終値は27,780円(※7月7日の株価は14,935円)
時価総額にして約3兆9400億円と1週間で株価が約1.8倍に。
15日の東京株式市場、任天堂<7974>の売買代金は約4,760億円と、個別銘柄の売買代金としては過去最高。この日の東証1部の売買代金は3兆1,130億円、任天堂だけで全体の約15%を占めた。
2016年7月19日(火)の任天堂株価3万円台回復
19日火曜日の東京株式市場、日経平均株価は16,700円台に回復。週を明けても任天堂の株価は上昇し続け、株価は32,100円と約6年ぶりに3万円台に回復。
ポケモンGOの経済効果は計り知れず、任天堂の株価にあたえる影響はいまだ未知数。
このまま行くと株価5~6万円。流石に2007年につけた7万円を越えるかどうか分からないが、可能性の点では無くもない状況になってきました。
2016年7月25日(月)任天堂株、株高から一転ストップ安へ
19日火曜日に任天堂株は一時32,000円とポケモンGO配信前の約2倍。時価総額4兆円を越える株高バブルに見舞われたが、日本語版のポケモンGOが配信された22日金曜日の東京株価市場の取引終了後、任天堂自身が『ポケモンGOの業績への影響は限定的』と発表したため翌週7月25日月曜日の任天堂株価は、これまでの急騰とは一転前日比マイナス5,000円(-17.72%)のストップ安。
それまで株価が上がっていたポケモンGO関連銘柄も総崩れで、マクドナルドも12%安、タカラトミーも10%前後で値を下げるなど、関連銘柄がほぼ全面安となる展開になりました。
行き過ぎた過熱感があった任天堂株ですがIRにて任天堂自身が投資家に冷やし玉を投げつける格好になってしまいました。
2016年7月26日(火) 前日ストップ安の任天堂株価、その後の動向
前日にマイナス5,000円のストップ安で取引を終えた任天堂株。翌日26日の値動きは前場に22,000円を付けたあと、緩やかに上昇。
約1週間で高値から1万円ほど下落したことにより、一旦相場は落ち着いたように見えますが任天堂株の単なる踊り場か?それとも今後更なる下落につながるのか?今後の任天堂株の動向に注目が集まります。
『ポケモンGO』正式リリースから1ヶ月間の任天堂の株価値動き
2016年7月7日(アメリカ時間7月6日)、アメリカやオーストラリアで「ポケモンGO」が先行配信されてから約1ヶ月後の任天堂株の値動き。
ポケモンGO配信後の約15,000円の株価から任天堂は約13日(9営業日)で、約2倍の32,000円付近まで株価が上昇。
その後、任天堂はIRにて『自社のポケモンGO影響による収益増は限定的』と発表。一時任天堂株がストップ安を付けるなど、急落。
その後、21,000~22,000円前後で横ばい。
2016年8月9日(午後12:00)時の時点の任天堂株価は22,270円。この時点での日経平均株価は16,690円、ドル円102.40円。
■2016年9月8日(米国時間9月7日)に、アメリカで行われたiPhone7の発表イベントに任天堂の宮本茂氏が登場。iPhoneのiOS向けゲームアプリ「スーパーマリオラン」の提供を発表。
同時に新型Apple WatchでポケモンGOが遊べることも公表する。
それを受けて任天堂株価は一時13%以上(前日比+3625円)の値上がり
約1ヵ月半ぶりの高値を付ける。
ポケモンGO発表から約4ヵ月、新型ゲーム機「NS」の発表
■2016年10月20日(木)の深夜に開発コードNX、任天堂の新型ゲーム機である「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の発表を行う。
次世代ゲーム機である任天堂NSの発表ではそれほど驚く(サプライズ)な情報が出なかったため、翌日2016年10月21日(金)の任天堂株価は6%の下落
ポケモンGOバブル終了後、一旦はストップ安をつけるほど下落したものの9月8日に約28,000円付近まで回復。
その後ヨコヨコが続くが10月20日「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の発表後、前日比-1,695円(-6.29%)で週末の取引を終了。日経平均株価は17,235円、ドル円104.00前後。
2017年1月の任天堂株価(ポケモンGO発表から約7カ月)
2016年7月にポケモンGO発表後、一時3万円台を越えた任天堂株(7974)
2016年7月~2017年1月までの約7ヵ月間、任天堂の株価は常に2万円以上をキープ。2017年1月31日(火)の終値は前日比-445円(-1.89%)の23,120円
この日に任天堂は据え置ゲーム機Wii Uの生産終了を公式に発表。2012年に発売されたWii Uは次世代ゲーム機NSの発売を待たずに、約4年の短いゲーム機人生を閉じる。
ポケモンGOの日本での配信日はいつなのか?
現在ポケモンGOはアメリカ、ニュージーランド、オーストラリア限定で先行公開中ですが、予想外のアクセス集中により開発元のNiantic Labsではグローバル公開を一時見合わせている状況です。
日本版ポケモンGO公式サイトでもサービスの開始予定日は2016年とだけしか表示されておらず、具体的な配信日はまだ未定のままです。
ポケモンGOの対応端末
ポケモンGOはiOS(iPhone)及びAndroidスマートフォン用のゲームで
位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台としてポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできるゲームです。
基本プレイは無料でアイテム課金有りのサービスを予定してます。
アメリカでこれだけの人気がでたならば、日本でポケモンGOが配信されてもきっと大ヒットすることでしょう。
もしかしたら2014年の妖怪ウォッチ以来再びキャラクタービジネスもので社会現象クラスのヒット作になるかもしれませんね。