OpenAIのSora2で孫悟空がFXで破産寸前!

■Sora2はOpenAIが2025年10月にリリースした次世代動画生成AIモデル、動画と音声を同時生成できるアプリ。

■これまでもウィル・スミスがラーメンを食べるAI動画や、2次元のイラストから動画に変換する技術はあったのですが、今回発表されたOpenAIのSora2は1段技術レベルが飛躍した感じです。

■動画、脚本、音声、BGM、演出を一つで完結できるAIアプリは初めてかも知れません。

■これまで「動画」だけならAIで制作可能なのですが、音声やBGMは編集して後付けしないとできなかったはず。要は完成度の高い動画を作るためには例え生成AIを使用したとしても、それなりの知識と技術、経験(編集の知識や複数のツールを使える技術など)が必要だったのが、「Sora2の登場で誰でももっと簡単にクオリティの高いAI動画が作れるようになったかもしれない」、これが今回のSora2の画期的な部分。

■実写、アニメ、映画、CG、ゲームなど映像作品なら、すべてがAIで制作&再現&完結可能な時代がもう数年でくるのではないか?

■またこれは日本のアニメ中心の話なのですが、アニメの作画の手法として「庵野爆発」「吉成爆発」「板野サーカス」「中村豊アクション」といった、作画手法として体系化されてない技術もAIで簡単に再現できてしまう、再現されてしまう。

■生成AIの世界は日進月歩、半年単位のスピードで技術が向上していくので、1年後にはSora2を更に超えたAIアプリが誕生してるかも。

OpenAIのSora2で制作された動画まとめ

■「もってくれよオラの証拠金!レバレッジ10倍だあああああ!」

【内容】ドラゴンボールに登場する孫悟空がFX取引に挑戦する動画

プロンプト
「株の投資をするドラゴンボールの悟空のアニメーション。画面のチャートを見て界王拳のポーズをとり、「オラの証拠金…持ってくれよ!レバレッジ10倍だああー!!」と叫ぶ

「もってくれよオラの証拠金!レバレッジ10倍だあああああ!」と、戦闘力を大幅に上昇させる技、界王拳のパロディ。

作画は2015年にアニメ化されたドラゴンボール超を基準に、野沢雅子さんの声もしっかりとAIで再現されている。完成度が高い。

■ドラえもんとたんじろう


【内容】ドラえもんと鬼滅の刃の炭治郎が会話してるアニメーション。

OpenAIのSora2で「ドラえもんが竈門炭治郎と喋っているアニメ」と一文だけ指定するだけで、このアニメが作れたらしい。

ドラえもんの声優の水田わさびさんと、竈門炭治郎の花江夏樹さんの声もしっかりとAIで再現されている。2人が動画内で話してる会話の内容もそこまで違和感がない。

■クッパがクッパ姫に変身するやつ

【内容】クッパが手前にある黄金色の王冠をかぶると、クッパ姫に変身する動画。ディズニーピクサー風のCGアニメに英語音声とBGM、クッパの声も再現されてる。

クッパ姫とは、スーパーマリオシリーズのクッパが「スーパークラウン」によってピーチ姫化した姿の二次創作のキャラクター。

任天堂の公式には存在しないキャラまでもAIで再現できてるのがすごい。

■架空のチョコレートのCM

【内容】1980年代風のチョコレートのCMをSora2で生成した動画

動画内に登場する女優、チョコレート、商品名(ミストラルチョコレート)は全部AIで作られて架空&偽物の商品なんだけど、1980年代のテレビCMを知らない世代や、外国人がこの動画を観ると内容を信じてしまうかも。

それくらい生成された動画のクオリティが高い。

■劇場版マクロス、板野サーカスの再現

【内容】戦闘機から発射される多数のミサイルが、起動を描きながら飛んでいく、もしくは飛んでくるミサイルを回避するなど「板野サーカス」と呼ばれるのですが

※板野サーカスとはアニメーターの板野一郎氏が考案した表現の一つ、1984年公開の劇場版マクロス「愛・おぼえていますか」の作画などが有名

その「板野サーカス」と呼ばれる手法や概念をAIが理解してるのがすごい。これまで人間の脳内(手描きの作画やクリエイティブな要素などを含む)でしか再現できなかったことが、もうAIで再現できるのがやばい。

【あとがき&まとめ】もしかしたらX(旧Twitter)に投稿されてる動画が削除される可能性もあるので、AI生成の過去の記録(歴史)を残すためにも、スクショの一部と、動画の内容がどんなものだったかも簡単に解説を入れておきます。

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